


Concept of the performance
子どもに孫に伝えたい
日本が誇る民族芸能
創立60周年 荒馬座公演。荒馬座18番集である、荒馬・虎舞・エイサー・ソーラン節・竿灯まつりにぶち合わせ太鼓。 北海道から沖縄まで、日本の大地に願いを込めて踊り継がれてきた 『真の民族芸能』ここにあり。 グローバル社会のいま、文化が混ざり合う世界の中で、 私たちはどんな心の土台を持って生きていくのか。 荒馬座は、この日本で培われた力強い土着の文化を通じて、 生きる力と喜びを伝え続けてきました。 日本文化の源流を映す舞台芸能を、子どもたちへ、 そしてまた次の世代へ伝えたい。それが、私たちの「創立60周年」への願いです。

荒馬座の想い
荒馬座は60年前の午年、1966年に東京板橋にて誕生した民族歌舞団です。日本の太鼓や踊り・うたといった人々の生活の中から生まれた民族芸能には、働く人々の生活の喜怒哀楽、豊かな自然や命をいとおしむ心、生きる知恵や共同の喜び、そして困難を乗り越える強さや明るさが豊かに込められています。 荒馬座はこうした民族芸能を再創造して、現代の働く人々の「明日を生きる力」となるよう、多くの働く皆さんの支持と共感を得て今日まで活動を続けています。
60年前に荒馬座を創った先輩たちは、単に全国のお祭りを紹介したかったのではなく、太鼓や踊りを通して平和な世 界を創造することを目指しました。今日、荒馬座も60年前の原点に立ち帰り、太鼓や踊りに祈りを込めて精一杯舞台を務めます。子どもたちの平和な未来のために、楽しいお祭りのひとときを共に創っていきましょう!

Program
演目は60年間の舞台で磨かれた荒馬座18番集
二頭の虎舞 ホールの天井に届かんばかりに継ぎ足される竿灯など
大舞台を活かしたダイナミックな演目にもご注目ください

エイサー
旧盆の時期に踊られる沖縄の盆踊りです。沖縄は祖先崇拝が強く、旧盆の行事も盛大で、精霊送りをおこなう旧暦7月15日は『ウークイ』と呼ばれ、その夜『道じゅねー』と呼ばれる村回りが始まり、青年たちは夜通しエイサーを踊り町は熱気であふれます。ひとつになってひびく太鼓の音は、祖先への感謝と青年会の団結と誇りを感じさせます。

虎 舞
「風は虎に従う」「虎は一日に千里行って千里帰る」と言われ、虎は風を鎮め、また、どんなに遠くに出かけて行っても無事に元の場所に帰ってくると信じられていました。虎舞は、海の遠くまで出かけて行った船が、悪い風に巻き込まれることなく、無事に元の港に帰ってきますようにと言う安全帰港の願いを込めて 踊られてきました。

荒馬踊り
青森県の今別町に伝わる『今別荒馬』という踊りを元に、荒馬座で独自に構成した創作舞踊です。農作業をともにしてくれる馬への感謝、夏の疲れを流すねぶた流し、悪疫や害虫退散の願い(虫送り)といった先人の願いを大切にしつつ、子どもたちが目の前の困難を馬のように力強く飛び越えていけますようにとの思いで上演しています。

ソーラン節
『南中ソーラン』をはじめとするロック調のソーラン節の振り付けの元になったゆっくりとしたテンポのソーラン節です。北海道の鰊漁の漁師たちが、機械の力を使わず、力強く櫓を漕ぎ、網を引き上げていた時代の漁の様子を表した踊りです。ソーラン節の唄「沖揚げ音頭」は、昔、北海道の舟の上、海の上で漁師たちによって歌われていた作業唄です。

竿 灯
8月に野外で行われる秋田の『竿燈まつり』。提灯がたくさん着けられた竹は「稲穂」を表しています。荒馬座の舞台では、会場の天井の高さに応じて、つなぎの竹を継ぎ足して高く掲げていきます。秋の豊作を願い、また、客席の皆さんの夢や願いも天まで届きますようにとの思いで技を演じます。

ぶち合わせ太鼓
この太鼓の元となった『三浦ぶちあわせ太鼓』は、神奈川県三浦市三崎に伝わる太鼓です。その昔、漁師たちが村ごとに大漁を祈り、競い合って太鼓を叩き合っていました。勝った方にはその年の大漁が約束され、負けた側は太鼓の皮を破られ海に投げ入れられてしまうという言い伝えもあるほど、豊漁を願い村中で心 ひとつにして叩かれていた太鼓です。



ARAUMA ODORI Special Feature
舞台演目
荒馬踊り特集
さくらさくらんぼ保育 に通じる心

さくらさくらんぼ保育とは
故斎藤公子氏は、戦後の埼玉県深谷市に、障害のある子どもと健常児が共に育つ統合保育を目指す保育園を設立されました。
「さくらさくらんぼ保育」と呼ばれるこの保育は、子どもの身体機能と精神の健やかな育ちを土台づくりとして重視し、子ども達の「全面発達の保障」を心がけ実践する保育です。
この「全面発達」という概念は、単に年齢や習熟度に応じて子ども達の出来ることが増えていくことや、人より早く・上手くできるようになることを意味しないことに注意する必要があります。
斎藤氏は、実践による経験と学問的追及から運動・感覚神経が脳の中枢神経の発達を促すと考え、「0歳から就学前の6歳まで」の6年間で脳の発達の90%が出来ると言われました。その貴重な期間を運動や様々な経験を通して発達させ自立心・解決力のある知的な脳にすることを目指している保育です。
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手作りの食事(よく噛み、素材を感じる食育)
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自然と遊ぶ経験(泥、水、風、季節、生き物と出会う)
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日本の文化や身体表現(わらべうた、民俗芸能、リズム体操など)
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生活リズムの安定(よく動き、よく食べ、よく眠る)
これらを一つの流れとして大切にし、子どもが 「自分の足で立ち、自分の頭で考えて生きていく力」 を育てます。
さらに、子ども達は毎日絵を描くことで、まだ言語が未熟な子ども達の心や体の動き・発達の状態をつぶさに観察し、保育者・保護者の採るべき保育指針を協議し検討します。
こういった理念のもと、斉藤氏が亡くなられた今も全国各地の仲間たちの実践により進化を続けている保育です。
50年前、1つの出会いから始まった物語
時は1976年。
まだ“リズム体操”という言葉が新しかった時代、斎藤公子氏は幼児の発達を見つめ続ける中で、ある問いに向き合っていました。
「どうすれば子どもたちは“人としての土台”を自然に身につけられるのか?」その答えを探す旅の途中、青森に伝わる民俗芸能「荒馬(あらま)」が、斎藤氏の目の前に姿を現します。
躍動、リズム、生命の跳ねる音——
そこに確かな価値を見いだし、荒馬をリズム体操に取り入れたいと考えます。こうして、保育と民族芸能の歴史的な出会いが生まれました。
哺乳類の進化が教えてくれた “発達の秘密”
人間の発達は、哺乳類の進化の道のりをなぞるように進みます。
寝返り → ずりばい → 四つ這い → 歩行。
この流れには数百万年の進化が凝縮されており、脳神経を含めた身体の健全な発達こそが、心と知性の土台をつくる——というのが、さくらさくらんぼ保育が大切にする発達観です。
「荒馬」の動きには、哺乳類の基本運動(ギャロップ・跳躍・体幹バランス)が自然に含まれています。だからこそ幼児が無理なく楽しめ、体幹・協応動作・リズム感・情緒安定が豊かに育つのです。

保育者と荒馬座、創造の現場で育った“もう一つの荒馬”
当時、斎藤公子氏と保育者たちは、わらび座から荒馬座へ移った演出家の指導のもと、荒馬の動きを幼児の発達段階に合わせて丁寧に再構築しました。そこで生まれたのが「保育リズムとしての荒馬」。
荒馬座の力強い舞台版と違い、幼児でも自然に身体が動くように
・ギャロップ・かもしか跳び・手足の協応リズムなどを組み込みながら創り上げていきました。
ここから、“舞台の荒馬”と“保育の荒馬”という兄弟の馬が誕生します。
荒馬座もまた刺激を受け、互いに育ち合う関係へ
保育現場で子どもたちが躍動する姿は、荒馬座の創造活動にも火をつけました。「荒馬踊りを子どもたちのために」との想いのもと、40年・50年と保育現場と交流を続ける中で、舞台芸能と幼児教育が互いに磨き合う稀有な文化となっていきました。

文化を未来へ。子どもたちの身体に宿る“生命のリズム”
現代は文化が混ざり合う時代。
だからこそ、私たちは問い直す時が来ています。「日本で生きる子どもたちにとって、どんな“文化の土台”が必要なのか?」荒馬踊りや虎舞、エイサー、ソーラン節、竿灯……それらは単なる伝統芸能ではなく、生命を躍動させる“芸能文化”であり、感性の根っこを育てる土台です。
今年で荒馬座は60周年。さくらんぼ保育の荒馬は50周年。10歳違いの2頭の馬は、文化と保育という形で再び大きく結びつき、未来へつながるストーリーとして新しい章を迎えようとしています。


荒馬座インタビュー
2025年10月に名古屋市緑区のおひさま保育園にて行われた荒馬座ワークショップ後に撮影したインタビューです。
公開までしばらくお待ちください。
Small Market

会場である「もちのきホール」の屋内にて小さなマーケットを開催しています。
ご家族で安心して食べられる軽食や飲み物、生活物資やグッズを販売予定。
室内で飲食いただけますので、公演の前後ごゆっくりとお過ごしください。
※出品品目は変更になる場合がございます。
ご了承ください。

軽 食
ご飯もの・汁もの・惣菜など

ドリンク
オーガニックコーヒーやストレートリンゴジュース

